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僕の名前は古泉一樹、他の人にはないスキルがあったり、人には言えないアルバイトをし
ているけれど、そこそこ普通の高校生だ。

今日もいつものように部活のミーティングに参加中。
上座でハツラツと意見を述べているのが、噂の涼宮ハルヒ。彼女の監視が僕のアルバイト。
そして、僕の横には呆れたようにため息をつく男子が一人。
彼が涼宮さんに取ってのカギであるということは今までの調査で予測がついていた。

彼を上手く乗せれば、世界の平穏は保たれる。


そのために彼と親しくしていた…


はずだった。
誤算以外の何でもないじゃないか、彼に惚れてしまっただなんて。
仲間にも言えたもんじゃない。
近い距離で彼に接しようとする僕を疎む姿さえ、今では愛しいほどだ。

思い返せば、この気持ちは出会って間もない頃には既に芽生えていた気がする。
部室の名物となっていた朝比奈さんのメイド姿を、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて見ていた時。
可愛らしい笑顔だな、と感じた。もっと見たい、と思った。
誤解のないように言っておくけれど、別に僕は同性を恋愛対象としてみる性癖の持ち主というわけではない。
だから最初はもちろん戸惑った。こんなに悩んだのは3年ぶりだ。
でも一度自覚したものを打ち消すことなんて出来なくて。受け入れてみたら、すごく楽しい毎日が待っていた。

彼の周りだけ世界が色付いて見える。
本当に、愛しい。好きで好きで仕方がない。

こんな気持ちを忘れてから、どれぐらい経つ?

謎のスキルを得てから、人と距離をおいて付き合うようになった。
上辺だけ取り繕っていれば、厄介なんて起こらないから。

そういうスタンスで生きざるを得なくなっていた。

しかし、彼とはそんな薄いお付き合いでは終わりたくない。
当然、涼宮さんの件もあるけれど、僕個人としても親交を深めたい。微笑みかけてもらいたい。
まずはお友達…親友からでも構わない。いつかは僕のものにしたい。

いや、してみせる。

手始めに、一緒に帰ろうと誘ってみようか。

いろいろ考え付いて、僕としたことが、どうやらニヤけていたらしい。

「おい古泉、何ニヤけてんだ?」
呆れたような彼の声。
「…キョンくんのことを考えてたんですよ」
飛び切りの笑みを添えて、さりげなく呼んだ彼のあだ名。いつも「あなた」じゃ味気ないから。
あ、彼が真っ赤になってフリーズしてる。
復活した時に浴びせられるだろう罵詈雑言でさえ楽しみだ。僕も相当毒されちゃったかな?彼の可愛らしさに。
そう言うとまた怒られるんだろうな。
だからこれはまだ言わない、僕だけの秘密。

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